次は放課後。

また呼び出されたと、ため息をつき、指定の場所に行くと。


正面に立ってる人物に、開いた口が塞がらない。


え……ええ!!?


な、なんで……


「なあ、俺と付き合わね?」


「え、無理です」



あまりに真剣な目で私を見ていた。


え、この人こんな顔もするんだ……

なんてバカなことを考えてたら、口が勝手に、光の速さでお断りしていた。


「俺、霧雨のこと、本気で好きなんだけど」

「…………」


えーと……これは、夢?

幻聴?幻覚?


どうして。

どうして、学校一チャラいと有名で、常に彼女が尽きないと噂の。


あの、チャラ男の蒼井が………


─────私に、告白してるの?