「な、なんでここにいるの!!?」
その声にバッと顔を上げれば、目の前にはニッと笑った蒼井が。
「なんでって、常に好きな子の隣にいたいのは普通だろ?」
「いや、その普通が分かんないんだけど……」
たぶん私、今眉間にめっちゃシワ寄ってるだろうなぁ……
「え、えっ、蒼井くん、どうしたの!!?
まさか、莉世を探して……」
歩優…だから、なんでそんなに興奮してるの?
「そのまさかだよ?
本当は四六時中一緒にいたいけど、さすがにそういう訳にはいかないから、せめて学校にいる間はずっと傍にいたいなーと思って」
「きゃぁ!!!
んもうっ、ベタ惚れじゃん!!
莉世ってば、やるぅぅぅー!!」
え、今の蒼井の言葉に恐怖を感じたの私だけ?
四六時中一緒にいたいって……
ちょっと、怖くない?
ドン引きなんですけど……



