モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。



「莉世、昼一緒に………」


4限目の授業が終わって、待ってましたとばかりに蒼井が話しかけてきた。


無視だ、無視!!!!

「歩優!!
屋上行こ!!!」


ガタッと大きな音を立てて、歩優の所に向かえば、

「何言ってんの、莉世!!!
せっかく蒼井くんが誘ってくれてるんだから、一緒に食べたら?」

「絶対に嫌っ!!!」


誰があんなやつなんかと!!


ほら、見てよ?

すぐに女の子に囲まれて。


別に私といなくても、一緒に食べてくれる子なんて、星の数だけいるはず。

むしろ、蒼井に頼まれたら、涙を流して喜びそうな子ばかりじゃん。


「莉世!いいのっ!?」

「いいんだってば!!」


ざわっと女子たちに囲まれた蒼井をチラリと見た後、歩優をグイグイ引っ張って、屋上へと続く階段を上る。