羨ましいって、なに……?


「こんなんで顔真っ赤にしてたら、俺に堕ちるのも時間の問題かもな?」


「は……?」


「あ、もしかしてもう、好きになってたりして?」


してやったりと、ニヤリと笑う蒼井。


私、今顔真っ赤なの……?


違う……

違う。


これは皆から注目を浴びたせい。

決して、蒼井にドキッとしたからじゃない。


愛おしそうに見つめられて、心臓が跳ねたとかじゃない。


そうに決まってる。


私がこんなチャラチャラしたやつに、ときめくはずがないんだから!


それから、満足そうに笑う蒼井をギロっと睨んだ。