「それで、タイトルは……」


「【プレイボーイに溺愛された結果。】です」


「ほう。また、これはこれは……どういった経緯でこのタイトルに?」


「そうですね。まあ、そのお話そのものを表現しているってのも、あるんですけど……」



「ふむふむ」



そして私は笑って言った。


「プレイボーイの男の子に溺愛された彼女は、結果として、彼と……恋に落ちて、これ以上にない幸せな日々を、過ごしているからですかね」



そう、彼女は。


莉世は。



蒼井くんと出会って、お互いぶつかり合って、一時期離れたこともあったけど。



最後には、人生で最大級の幸せを手に入れたって。


そう笑って、教えてくれたから。



 
Fin✩.*˚