顔、近い……っ!!


一気に縮まったその距離に、後ろに下がろうとしたけど、腰にグッと腕が回されているせいで、離れられない。


「俺も」


「え……?」


ふっと顔を上げると、蒼井は愛おしいと言わんばかりに、私を見ていた。


「俺も。大好きだよ、莉世のこと。
けど、それ以上に……愛してる」


「っ!!」


そっと耳元で囁かれた甘い声は、私を黙らせるには十分で。


「ふっ、顔真っ赤……」


「うるさ……っ、んっ!!」


ニヤリと笑った蒼井は、そのまま私にとびきり甘いキスを落とした。


「んんっ……!」


何度も何度も角度を変えて、落ちてくるそれは甘くてとろけそうで。


離れていた時間の全てを、取り戻そうとするようで。


「あー、やばいな……」


やっと離してくれた時には、私の体からは完全に力が抜けていた。


「莉世とのキス、くせになりそう……」


クラクラする頭で、蒼井を見上げれば、唇をペロッと舐めて。


「可愛すぎ……」



またとびきり甘い視線と言葉が降り注いだ。