一緒にいたら、離れるのがつらくなるかもしれない。
また話したら、忘れた気持ちがぶり返してくるかもしれない。
だけど、自分の一時的な感情で、与えられた仕事を放り出すわけにはいかないから……
「私も一緒に残ろうか?」
心配でたまらない……そう、言わんばかりに揺れる歩優の瞳。
その顔にズキズキと胸が痛む。
「ううん、平気。
パッと終わらせて、帰るから」
大丈夫だよ、と笑い返すと、歩優は一瞬つらそうな表情になったけれど、ふっと笑った。
「りょーかい。
でもなんかあったら、電話でもメールでも、ちゃんと言うこと。
これ、約束ね?」
「分かった」
強く頷くと、歩優はホッとしたように、やっといつもの通り笑ってくれた。
好きな人だけじゃなくて、大切な友達にまで……
歩優にまで、こんな苦しそうな顔させて。
私本当、周りに迷惑かけてばっかりだ……



