モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。


──────ピーンポーン。


チャイムを鳴らせば、家の中から聞こえてきたのは、はーいという莉世の声。


良かった……

思ったより、元気そうで。


声を聞く限り、体調が悪い風には感じられなくて、ほっとする。


莉世、驚くかな?


ドキドキしながら、そのままドアを開くのを待っていると、


ガチャリ。



鍵が外され、ドアが開いて出てきたその人は、まさに今、会いたくてたまらなかった、愛しい女の子。


「莉世っ!!!」


我慢できずに思わず抱き締めれば、ふわっと香る優しい香り。


このぬくもり。

心地いい体温。


「会いたかった……」


横の髪を耳にかけて囁いた俺に、ビクッと体を揺らす莉世。


ああ、やっぱり、莉世が好きだ……


こういったことに慣れていなくて、すぐに反応してしまう莉世。


純粋で、初々しくて。


きっと、真っ赤な顔で俺を睨むんだろうなぁ……


その姿も、とてつもなく可愛いんだろうなぁ……なんて、思っていた。


信じて疑わなかった。


目の前にいる人物が、莉世“ 本人 ”、だと。