モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

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「莉世の家は確か……あっ、ここだ」


放課後。

最後の授業が終わったと同時に、教室を飛び出した俺。


天野とのことがあったけど、どうしても莉世に会いたくて。


俺は、莉世が好き。


好きで、好きでたまらない。


何をしていても、考えるのはいつも莉世のこと。

莉世の姿を見ないと落ち着かないし、俺の中で何かが足りない。


莉世が傍に、隣にいないと、1日元気が出ない。

話しかけて、返ってくる言葉がいくら冷たいものだったとしても、そのすべてが愛おしい。


その表情も、仕草も、声も、ぜんぶが可愛くて、独占したくて。


莉世の何もかもが、俺を翻弄させるには十分で。


それくらい、俺は莉世が好きなんだ。




もし天野の言う通り、俺が莉世苦しめているのだとしたら、その責任は俺にある。


だからこそ、俺は莉世を救いたいんだ。



元々莉世を救うって決めた時から、こうなることは覚悟していた。



そう簡単に、解決できる問題じゃないってことを。


だから、今更引けって言われたところで引くわけがない。


なんと言われようと、俺は……大好きな莉世の傍にいたいし、


誰にも渡したくない。



改めてそう思えば、いつの間にか莉世の家へと向かっていて。


俺にはもう、会わないという選択肢はなかった。