モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。


相変わらず、太陽のように輝く笑顔で女の子たちと話す蒼井。

うわー、男子、ドン引き……

「蒼井くん、めっちゃカッコイイ……はぅあっ!!!」

「え!?
ちょっ、歩優!?歩優!!?」

「幸せ………」

奇声を上げて倒れこんだ歩優。

心配になって駆け寄れば、今にも天に昇っていきそうに目を閉じていた。

「目、合っちゃった……
これで明日も生きていける」

あ、こりゃダメだ。

ため息をついて、歩優を現実に引き戻そうと肩を揺さぶっていると。

ドンっ!!!

何かがぶつかり合ったような、大きい音がした。