モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。



「じゃあ今日は、競技で使うものを出してもらうね」


放課後、再び委員会で体育館倉庫に集まれば、委員長さんにそう言われた。

球技大会まで1週間。


時間はあるものの、普段は使わないものを出さないといけないらしく、前々から準備が必要なんだって。


「前回も言った通り、事前準備は1年生だけだから、よろしく!!」


「……莉世、分かってるな?」

「言うまでもなく」



委員会が始まって少し。


常に蒼井の隣をキープする私。


っていうか、私が動こうとすると、必ず蒼井が着いてくるだけの話なんだけどね……


そのせいなのか、天野くんは一切話しかけてこない。


というか、目が合わないように、私が視界に入れてないだけなんだけど……


「じゃあ、1組~3組は体育館倉庫から物出し頼むわ。4~6組は俺に着いてきてくれる?」


良かった……


私たちは3組、天野くんは5組。

一緒に作業しなくて済んだ……


「アイツと一緒じゃなくて良かったな」

「うん……」


蒼井も一応、目を光らせているみたいで、安心たようにふっと表情を緩める。


ドキッっ……


また、その顔……


心から心配してくれているような、優しいの表情に、心臓がまた跳ねた気がした。