モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。


「あま〜いキスの刑だから」


ちゅっと音を立てて頬を掠めたもの。


「!!?」


「ふっ、ほんと可愛い」


頬に、キス……された


恥ずかしくて反射的にされた方の頬を手で押さえるけど、その手を取られて、するっと撫でられる。


“ 莉世に向ける視線が、甘くて、熱を秘めてるような ”


蒼井の眼差しは、まさにさっき歩優に言われたその言葉通りで。


その射抜くような瞳を見ていられない。


どうしても、意識してしまう。


頬が、熱い……


「もちろん、今のじゃねーよ?
もっともっと甘くて、莉世をとかすくらいの激しいやつ」


「はあ!!?
な、ななな、なに言ってっ……!!?」


は、激しい!!?

慌てふためく私を、蒼井はニヤリと笑ってもう一度抱きしめる。


「もしくは……」


「……もしくは?」


まだ、あるの?


「そんな期待するような目で見んなよ。
俺、我慢できなくなるんだけど?」


ぎゅっと閉じ込められた腕の中で、私の心臓だけがトクトクと早く動いているのが分かる。