にしても蒼井、中々戻ってこないな……
って、蒼井のことなんか別にいいじゃん!!
「り、莉世?どうしたの?」
「な、なんでもない!!」
挙動不審な私を心配する歩優に首を振って、違う違うと、お弁当を食べていると。
「莉世ちゃーん!!
2年の先輩が呼んでる!!」
「ん?なんだろ?」
「なんか、2年生が呼んでるとか言わなかった?」
歩優と2人、首を傾げる。
2年生に知り合いなんか、いたっけ?
「ごめん、ちょっと行ってくる」
「なら、私も行く!」
「いいよ、いいよ!
歩優はお弁当食べてていいから」
なぜか焦って着いてこようとする歩優を押し切り、教室の外に出た私。
見たところ、そんな人はいないんだけど……
「えっと、その2年の人?は、どこに……?」
「あー、なんか2階の空き教室に来て欲しいとか、なんとかって……私も廊下歩いてたら、たまたま言付けられて」
その子もよく分からないという顔をしていた。
「そっか。わざわざありがとう」
「いえいえ!
全然大丈夫だよ〜」
「じゃあ、今から行っ……」
そのままお礼を言って、空き教室の方へ行こうとした時。
──────グイッ
「俺も行く」
横から腕を引っ張られて、その人の腕の中にポスンと収まる。



