「まあ、1番の理由はそれだけじゃないけど……」
「ん?」
その途端、蒼井はいつものニヤリとした顔になる。
これ、もしかしなくても危ないやつだ……
ガタッと音を立てて距離を取ろうとするけど、もう遅い。
「こうやって、莉世に触れられるって言うのも、大きな理由だけど」
唇に人差し指を当てて、妖艶に笑う蒼井。
「はあ?」
あまりに様になるその姿に、またイラッとしてしまった。
「ちょっと、だからってこの手はなんなの?」
繋がれた手。
しかも、恋人つなぎ。
「昨日、お預けって言っただろ?
あ、そういや今日はまだハグ………って!!」
「蒼井のこと、ただのチャラ男じゃなくて、正統派イケメンだって見直したのに、台無しだね」
と、近づいてきたその身体を押し返す。



