「はぁ……、莉世はほんっと大事なことが分かってない」
「えっ……!?」
私の肩に顔をうずめるようにして、抱きしめる蒼井に俯いていた顔を上げた。
大事な、こと……?
「俺がさっき後悔したくないって言ったのは、あの日もそうだけど、今みたいに苦しんでる莉世の傍にいたいってこと」
「どういう、こと……?」
そっと体を離して、蒼井をじっと見れば、同じように返してくれた。
「今でも後悔してんだよ。もっとずっと前から莉世を知っていたら、莉世の苦しみに気づいていたら、あの時間でも、話は聞いてやれなくても、こうやって傍にいることはできたんじゃないかって」
「っ!!」



