モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。


まあ…、そう言った割に?

いつも他の女の子と話してるから、仲良くなんてしたことないし。

授業中でも寝てることがほとんどだしね。


「てか、同じクラスなんだから、別に今気合い入れなくても……」


「あのね、莉世?
私の席は1番前なの。反対に蒼井くんは1番後ろの席。教室内じゃ、顔合わせることなんかほとんどないじゃない?」


「ま、まあ、そうだけども……」


「でも今はもしかしたら、蒼井くんと目が合うかもしれないじゃん!!女の子はね、常にイケメンの前では可愛くいたい生き物なの!!」


「そ、そうですか……」


息を荒くしてそう言うもんだから、素直に頷いてしまったけれど、結局、どういうことなの?

歩優の言いたいことがイマイチ分からず、私はまたうどんをすすった。