遠距離の彼 と 近距離の同期

オカモチ4つは1人では配達できないみたい。

私たちは、書類やパソコンをしまって、自席でラーメンをすする。

「うまっ」

天が言った。

「でしょ!?
ってか、天、前の部署の時は、晩ご飯
どうしてたの?」

「ひたすら我慢!
たまに、昼におにぎりとか買っておいて、夜
食べる人もいたけど、こんな毎日がっつり
晩飯食べるの久しぶりかも。」

「ふふっ
食生活、充実して良かったね。」

「ああ。
それもこれも、伊藤ががっついてるお陰だな。」

「はぁ!?
何よ、失礼な!!
明日から、天の分、注文してあげないからね!!」

「うわっ
ごめん、ごめん。」

天が手を合わせて謝ると、

くくくっ

とあらぬ方向から笑い声が聞こえた。