遠距離の彼 と 近距離の同期

「別に行かない…とは言ってないでしょ?
可哀想な独り者の天に付き合ってあげるよ。
ふふふっ」

「ふんっ」

こんな厳つい体して、パンダの次はコアラって…
ほんと、かわいい。


・:*:・:・:・:*:・

19時。

「お腹、空いた。ご飯食べよ。」

私は天に言った。

「今日はどこ?」

天が聞く。

「どこがいい?」

私はトランプのカードのようにメニューを並べた。

すると、天より先に春山主任が乗ってきた。

「俺、パーコー麺食べたい!」


残業続きの私は、毎日、会社で出前を取って晩ご飯を食べる。

終電で帰ってから食べると太るし、寝るのも遅くなるから。

以前、ついでに周りを誘ったら、毎日、みんなが私の所に注文に来るようになった。