「は?」

「お前、小さいから、人混みで逸れたら
見つけられないだろ?」

それは、その通りなんだけど、海翔以外の男の人と手を繋いだ事がないから、これ、落ち着かないよ。

だけど、天は私の手を離してくれなくて、私たちは、手を繋いで、パンダもペンギンも見て回った。

なんだろう、この感覚。

胸がざわざわ、落ち着かない。



夕方、天は私を家まで送り届けて、帰っていった。



なんか、楽しかったな…

今日1日、余計な事、考えなくて良かったし。



晩ご飯食べて、今日もさっさと寝てしまおう。

そう思ってお米を研いでいると、

ルルル… ルルル…

スマホが鳴った。