遠距離の彼 と 近距離の同期

・:*:・:・:・:*:・

翌朝起きると、もう、天の姿はなかった。

ローテーブルの上に、走り書きのメモがあった。

『おはよう。
目、大丈夫?
よく冷やせよ。
鍵は、郵便受けに。
─── 天 ───』

はぁ…
すっかり、世話になっちゃったな。

天があんなに面倒見がいいとは思わなかった。

明日、ちゃんとお礼言わなきゃ。

いや…
今、メールすべき?

私は、スマホを取り出し、お礼のメッセージを送った。

『昨日は、ありがと。
お世話になりました。』

『ぺこり』とかわいいパンダのスタンプも付けた。

それから私は、顔を洗って、目にハンドタオルで包んだ保冷剤を乗せた。

気持ちいい…