遠距離の彼 と 近距離の同期

「分かった。私、死ぬ気で頑張る!
頑張って、幸せな結婚式にしよ?」

「くくっ
結、死んだら幸せになれないじゃん。
仕事も準備も俺がフォローするから、結は、
ほどほどに頑張ればいいよ。」


一緒に仕事をするようになって初めて気づいたけど、天は驚くほど頭が切れる。

仕事も的確で、無駄がないから、早い。

7年目で同期で1人だけ主任になったのも納得だ。


だから、こんな無茶なスケジュールも、天と一緒なら何とかなるって思える。


「じゃあ、早速、親に電話する。」

私は母に結婚式の日程を連絡した。

母は驚いてはいたが、取り立てて反対する事なく、親戚一同への出欠確認をしてくれる事になった。

あとは学生時代の友人と、同期、同僚だけだ。

「披露宴は?」

「実は、ここ、キャンセルで空いたんだけど、
そのカップルが抑えてたレストランがまだ
空いてるんだ。
この後、プランナーさんとそのレストランで
待ち合わせてるから、ランチしながら確認
すればいい。」