遠距離の彼 と 近距離の同期

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目覚めると、11時を回っていた。

天はまだよく眠っている。

ふふっ
長いまつ毛。
こうして見ると、天、やっぱり、かっこいい。

私はそっとベッドを抜け出して、シャワーを浴びた。


着替えを済ませて、食事を作る。

冷蔵庫を開けて、有り合わせでメニューを決めた。

ご飯と味噌汁と卵焼き、大根のきんぴらにきゅうりの浅漬け。

ご飯も炊きあがって、鍋やフライパンを洗っていると、天が目覚めた。

「おはよう。」

私が声を掛けると、

「おはよう…」

明らかな寝ぼけ声で答える。

「ご飯、できてるよ。
シャワー浴びて来たら?」

私が言うと、

「うん。」

と答えて、起き上がった。