遠距離の彼 と 近距離の同期

天が私の肩を抱いた時、私は言った。

「あのね、天。」

「何?」

「あの、私、子供を産んだの。」

「うん。だから?」

「あの、だから、その、体型がね、前と
同じじゃないっていうか、その…」

私がもじもじと話すと、天はくすっと笑った。

「結? 何か勘違いしてないか?」

「え?」

「俺は、結だから抱きたいんだ。
綺麗な女だから抱きたいわけじゃない。
例え、結が、痩せてようと太ってようと、
巨乳だろうと貧乳だろうと、結だから
好きなんだ。
もしここに、すっげー美人の女優とか
モデルとかがいたとしても、俺は結を選ぶ。
だから、結はそんな心配しなくていいんだよ。」

天はそう言って、私の頭を撫でた。

「天…」

私は嬉しくて、思わず天にしがみついた。

「天、ありがとう。だいすき。」