遠距離の彼 と 近距離の同期

私は深く頭を下げた。

「終わった事はもういいから、気にするな。
安達課長、乾杯の音頭をお願いします。」

と小山係長。

「安達班の永遠のアイドルの復帰を祝って、
また、復帰後30分で掻っ攫った不届き者を
恨んで、乾杯!!」

「ぷっ」
「くくっ」
「乾杯!」

全員が笑いに包まれて乾杯した。

「伊藤さん、どちらかというと、過去の近況
よりも今後の事の方が気になるんだけど。」

と安達課長。

「ほんとに結婚するの?」

「さあ。どうなんでしょう?
天の事なんで、今後どう動くのか、私にも
予測不能なんです。」

「ははっ。
小川は速攻が得意そうだもんなぁ。」

と向かいの席の春山さんが笑った。

「それより、馴れ初めを聞かせろよ。」

春山さんが言うと、みんなが身を乗り出して、耳をダンボにする。