やっぱりこのカフェは、私が泣くようにできてるらしい。

私はサラダを半分食べ、ジュースを飲み干すと、千円札を置いて席を立った。

「天、さよなら。」

私は一言そう言って、店を後にした。

私は更衣室で化粧を直し、席に戻った。

引き出しを開けると、やっぱり千円札が1枚入っていた。

私は黙ってそれを財布にしまう。
他のお札とは違うところへ。


これは私だけの思い出の千円札。

これくらいは、持っててもいいよね?