朝礼が終わると、小川天がうちの班に来た。

安達課長が改めて、彼を紹介する。

「部長の紹介にもあったけど、今日からうちの
班に来た小川天くん。
今日付けで主任になったばかりなので、
みんなでフォローしてやって。
特に、伊藤さん、同期だよね?
お世話よろしくね。
で、ついでに今から席替えするよ。」

と安達課長は新しい班の体制に合わせて、新しい席順を発表した。

小山係長の下に海翔と同期で9年目の春山主任と小川天…主任。

小林係長の下に10年目で同期の2人、太田主任と中橋主任。

各主任の下に、ヒラ社員が2〜3名ずつ配置されてチームが作られた。

で、私は小川天の下。
しかも1人。

なんか、ムカつく。


3ヶ月後に新人が入るらしい。

それって、手が掛かるばっかりで、役には立たない奴が来て、しばらくは仕事にならないって事だよね!?


席を小川天の左に移動させると、

「伊藤、よろしくな。」

とニヤッとムカつく笑顔で言われた。

「…よろしく。」

私がブスッとした返事を返すと、

「お前、もうちょっと愛想のいい挨拶、
できねぇの?」

と言われた。