「はい。らっしゃい。
花音ちゃん。久しぶり!
……っと、そちらは…………。」
「上司なんです。」
空気が凍りついたのが分かって、今さら「しまった…」と思っても遅かった。
「……帰る。
フォレストのもんがいたんじゃ酒が不味くて敵わん。」
常連のおじさんの一人がぼやいて席を立った。
「俺もじゃ。
飲む気にもならん。」
別の人も立ち上がって、さっきまで気さくに声をかけてくれた店長までもが冷たく言った。
「悪いが、花音ちゃんでも無理じゃ。
今日は帰ってくれ。」
顔を背けて奥に行ってしまう店長に文句が口を衝いて出そうになった私の肩がつかまれた。
振り向くと顔を左右に振る倉林支社長の眉尻を下げた表情が切なくて言葉を失った。
店を出て行く彼の後に続いて、口惜しい気持ちを抱えながら店を出た。
「すみません。考えなしでした。」
「いや。西村さんが謝ることはないよ。
私のせいで食い逸れてしまったね。」
「そんなこと……。
待っててください!」
「え?」
驚く彼を残して私は再び店に戻った。
花音ちゃん。久しぶり!
……っと、そちらは…………。」
「上司なんです。」
空気が凍りついたのが分かって、今さら「しまった…」と思っても遅かった。
「……帰る。
フォレストのもんがいたんじゃ酒が不味くて敵わん。」
常連のおじさんの一人がぼやいて席を立った。
「俺もじゃ。
飲む気にもならん。」
別の人も立ち上がって、さっきまで気さくに声をかけてくれた店長までもが冷たく言った。
「悪いが、花音ちゃんでも無理じゃ。
今日は帰ってくれ。」
顔を背けて奥に行ってしまう店長に文句が口を衝いて出そうになった私の肩がつかまれた。
振り向くと顔を左右に振る倉林支社長の眉尻を下げた表情が切なくて言葉を失った。
店を出て行く彼の後に続いて、口惜しい気持ちを抱えながら店を出た。
「すみません。考えなしでした。」
「いや。西村さんが謝ることはないよ。
私のせいで食い逸れてしまったね。」
「そんなこと……。
待っててください!」
「え?」
驚く彼を残して私は再び店に戻った。

