「早く食べなさいよ。」


「分かってるわよ。」


「遥香、保健室でオブラート貰ってこよ。それで、髪の毛を細かくして入れたらいいんじゃない?」


「ありがとう。」


そう言って遥香は、友達と一緒に教室を出て行った。


「ねぇ、ルールを追加しましょ?」



麗衣が言った。


「あたしは、大切な髪を差し出した。だから、これから生贄の人は、必ず自分の部位を差し出しましょ?差し出さなかった場合、皆から殺される。それでいいでしょ?」


「はぁ?嫌だよ。」


「あたしだって髪を差し出したのよ?しかも、自分が感染者になった時に差し出されなかったらあなた達は死ぬのよ?自分が死んでもいいの?」


そう言って、麗衣はため息をついて言った。


「反対の人はいる?」


誰も手を上げない。