「ねえねえ、昴!今日うちらとお昼ご飯食べない?」


夜神の取り巻きの女子達が、そう夜神に話しかける。


「んー。」


「え?それってOKってこと??」


「んー。」


「何よ〜、その返事ぃ。」


「んー。」


「よし!じゃあ食べに行こう!!早く、昴!!」



今日も遠ざかっていく夜神の背中を見送りながら、あたしは今日何度目かわからない溜息をついた。



「麻莉奈、今日は教室で食べ………って、また大きな溜息だね。」


と、苦笑いをしながら瑠衣がお弁当を持ってあたしの前の席に座った。



「そんなに悩むくらいなら言っちゃえば?夜神にちゃんと面と向かって好、」


「わあーーー!!!瑠衣、そこから先は言っちゃ駄目だってばッ!!!」


と、咄嗟に瑠衣の口を塞ごうとする!!



すると、すんでのところで瑠衣が避(よ)けた。



「ちょっと!!今、全力で止めようとしたでしょっ!?麻莉奈がやるとシャレにならなくなるんだから気をつけてよー!!」


「そ、そうだった……。ごめん、瑠衣。」


「もう!…まあ、恋する乙女だから仕方ないか!」


と、そう瑠衣はクスリと笑うとお弁当を広げる。


あたしも少し不器用に、瑠衣にならってお弁当を広げた。


そしてひとつおかずを箸でつまむと口に入れた。


そんなあたしに対して瑠衣は小声で問いかけてくる…。



「…で?まだダメなの?」


「うん……。もう一ヶ月近く…。」



話の内容は勿論あたしと夜神についてだ。