ーー久しぶりの、この感覚。 心地よい懐かしさに、私は体を預ける。 ハンドルを握る。 エンジンをかけて ギアを上げた。 街に繰り出せば、眩しいネオンが飛び込んで 同時に、緩く口角が上がる。 「なあおい、これ…」 「聞き覚え、あるよな…」 「1回だけ正月暴走で聞いたんだよ、 間違いねえ」 「…まさか、ほんとに」 ーー『炎龍』の、ゼッツー。