「………雷くんーーー?」


少し怯えた美心は、雷の側に行くのを躊躇う。

「雷、美心が怯えてるーー」


俺は助け船を出した。

「何で美心が怯えんだよ。

美心は、お前らのじゃない。

俺のなんだよ‼


美心、来いって言ってんだろ?」


「……………」

美心…………。


ーーーーグイッ



困ってる美心を引っ張り、胸に治めた。


「!!!
青、何してんだよ‼
離せよ‼」


「"美心が困ってる時、助ける存在で居たい"……
約束したんだ。

だから、俺は離さない」


約束した。

雷のいない時、美心が困ったら助けるって。


「なのに、雷が怖がらしてる。

何してんだよ‼」


俺は、雷を睨み付けた。