「しかし、雷も大変だよな~。

美心、好きな奴たくさん、いるみたいだし。
もうすぐ、文化祭だし一波乱来そうだな」


文化祭………?

一波乱………?


「文化祭と言えば、出し物。
うちのクラスはだいたい決まってるらしい。
なんか、メイドカフェと、執事カフェだって。

美心のメイドは、見たいな」


「青くんの、執事も気になるな」


眉間にシワを寄せた雷は、般若みたいな顔になってる。


「メイド?美心が……。」


お、戸惑ってる。

「美心のメイド姿、可愛いだろうな。
それこそ、うちの文化祭は他校からも来るし美心囲まれちゃうだろうな。

大丈夫だよ、美心は"俺が"守ってあげるよ‼」



ニヤリ、と笑った。

だって雷の反応が可笑しくて、からかいたくなるんだ。