「俺、やっぱり美心が好きだよ。

雷に託したの間違いだった。
俺の手で、幸せにしてあげたかった」


雷じゃなきゃ眠れない美心の幸せの為に、美心を雷に託した?


俺の心の中には、それでも美心が居た。

「青くん………ごめんね、ごめん」


君はそれでも雷が良かったんだ。

君はそう言い離れてくーーー。


一度は君と恋人関係だった。



一度、手にした幸せが離れてくーーー。


「まあ、いいや今は…………
雷、隙あれば奪ってやるからな‼」

ちょっとした意地悪。

「なっ!!
誰がさせるか!」

意地悪は効いたみたいに、美心を抱き締めた雷がいた。