「美心、誘惑されんなよ?」

雷が、美心を抱き締めた。
耳元で囁く。


赤い顔した美心がいた。

「誘惑されないよ、私なんか可愛くないもん」

本当に、美心は分かっていない。

君はとても、可愛い。

皆が目を引く先には必ず、美心。

独占したい君の瞳は、いつだって雷を見てる。


「美心ーーーちゅっ」


ん?

はあ⁉


雷が、美心にキスをした。


俺のいる前で嫌味かよ。

ガタン!!!!


「「マジかー‼美心ちゃんがー」」


教室にいた男子達も、見たのか騒いでる。


雷は、ニヤリ、と笑った。


確信犯かよ、コイツ。

「やだ、雷くんこんな所で‼」


照れる美心を見ていたら可愛くて、ついーーー


抱き寄せていた。