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廊下。

保健室から出て歩く廊下は、授業のために静かだ。

雷と美心と、そして俺と歩いた静かな廊下。

チラリ、と見る野郎共の視線の先には美心。

"美心ちゃんだ~可愛い。
けど雷龍がバックにいるからな、迂闊に手出せないんだよな"

ああ、出すなよ。

絶対、出させねーけどな。

「本当あいつら、ムカつく」

雷が、呟いた。

チラチラ美心を見る野郎達をキッ、と睨む雷に苦笑いのが俺がいた。