*零side*


「いや~~それより美心ちゃん可愛かったな」 
仲間の声を聞き思い出したのは、金髪の彼女。

一見派手目な彼女は、ハーフだと聞いたことがある。

「だからって、手出すなよ?

怖がらせてなにしてんだよ」

怖がらせて、怯えさせてしまった。

「何~~零!!
まさか、惚れたな~」


はあ⁉

あるわけ………ないなんて、言えなかった。


「悪いかよ」

否定はしない。

目を奪われたのは、確かだった。


「やっぱりな。
俺も美心ちゃん狙っちゃおう‼」

仲間の悪態を受け流す。

だけど不意に気づく。