美心が、運命の人じゃないーーーー?



そうかも知れない、と思った。

付き合っても、別れてーーやっぱり雷のとこにいく。
きっと、、雷が美心にとって運命の人なんだ。


なら、俺はーーーーどうしたらいいんだろう。

「じゃあ、そろそろ帰ろうか!!」


「ご馳走さまでした‼」


……………!!!!!



話したい………。

もっと、聞きたいことたくさんある。
だけどーーーー。


「美味しかった、ありがとうっ。
目黒くんっ」


君に賭けてみたいーーー。


「ああ、良かった。
気を付けて………ばいばい」

本当はーーーばいばいしたくない。

手の中にあるスマホを、強く握った。


「…………うん、ばいばい」


君が、微笑んで手を振った。
本当は、その手を掴みたいーーー。


君が、、教室を出ていった。


「追いかけなくていいのか?」

追いかけたい。
だけどーーー


「彼女が、運命の人ならーーーまた、会える気がするんだ。
だから今はーー、我慢する」

運命の人なら、どこにいたってまた、出逢うだろう。


「そっか、明日雷の見舞い行かね?
なんか、めちゃくちゃ暇してそーだぞ」

そりゃ、肩負傷。
いくら、強い雷でもーー大量出血で生死をさ迷って居たらしいから。

「そうだな、じゃあ………明日な。
今日はありがとうな」


慣れないカフェで、執事をやらされ疲れただろうに……。

「いや?俺様執事とか、言って意外に好評だったよ‼」

そーかい。

楽しんでるなら良かった。

あれ?西道と舞原は、いない。

「西道と舞原は??」





「さあ、デートじゃん?」


翼の背中が少し、寂しそうだった。