「雷………くんッ」




どうしてか、この恋が終わるような気がした。



「美心…………、ごめんな。
ひどいこと、言ってごめんっ。

やっぱり、無理……。
美心、、、












卒業したら、、俺と












結婚して下さいーーーー。



もう、泣かさないし離さないーーーー。


誰にも、渡さない。


俺のもんになって……………ッ」



肩で息をしている雷は、ひどく辛そうだった。

美心が、俺を見た。



泣きそうで辛そうな顔で………。

俺は、微笑んだ。


「美心……………自分に素直になっていいよ。
大好きだよ、今もこれからもずっと………っ。

だけど、、


美心は、笑ってる方がいいから………」



美心が、微笑んだ。

きっと、これが別れの合図だ。


サヨウナラーーーー。


「雷くん、好きっ!!」



俺の"初恋の人"ーーーー。












君が、好きだった。





堪らなく好きだった。






だけど、、






悲しい顔の君は見たくないから…………。


会場に入る救急隊員………
警察…………

パチパチ…パチパチ。
ざわめく会場から、拍手が降り注ぐ……。

俺は、担架に乗る雷を見つめた。
美心が、雷の手を握っていた。