「やっと、青の本音が聞けたな。

だけど青、無理矢理キスすんのは反則だ」


雷が、俺を睨んだ。


殴られるかも、と身構えたけど雷はソッ、と美心を抱き締めた。


「殴らねーのか?」


「美心が、側にいるのに出来ねーな。

それに、美心はそんなこと望んでないよ」



俺は美心を見た。


美心の目は、心配している様にしか見えなかった。

たくさん、泣かしたのにーーー。



「お前ら、可笑しいよ。

本当、可笑しいよ」


可笑しいよーーー。


俺が、悪いのに俺の心配なんかしてる。


「ごめんな、美心」


「ううん、ごめんね」

たくさんの意味を込めたゴメン。

泣かしてごめん。

傷つけてごめんね。