「目黒…………?」


「青くん…………?」


二人が同時に、声を出した。

なんで、、

急に襲う不安。

「……………美心は、誰が好きなんだよ。
そんな顔、色んな奴に向けるなよ」


「目黒!?お前何言って」


ガタンっ!!!


「ちょっと、美心ちゃん!!」


美心が、教室を飛び出した音だってわかった。


「おい、追わなくていいのかよ。
なにくだらない、ヤキモチ妬いてるんだよ。
アホか、テメーが追いかけないなら俺が追いかけるからな‼」


「ちょっと翼まで、何なわけ?」

聖が、声をあげた。

だけど、翼は美心を追いかけた。 
今、美心を一人にしちゃいけないのにーーー。

やばいって、分かるのに。
バカだ、俺は、バカだ。

美心を、一人にした。
あんな、可愛い姿の美心を残してーーーー。




「目黒……追わなくていいの?」
ずっと黙ってた秋が声をあげた。


「バカだよな。

美心は、俺のじゃないのにーーー。

美心が好きすぎて辛い…」


ずっと、好きだった子。

嫉妬ばかりで、傷つけて泣かせて俺は、バカだ。

どうしょうもない。



「目黒くんっ、美心のとこにいって。

今、美心の彼氏は目黒くんなんだよ‼
目黒くんが居たから、美心は笑えてたんだよ。
目黒くん、美心好きで居てくれてありがとう」


藤ーーー。


俺は、、君への愛を貫きますーーー。



「行ってくる」



みんな、ありがとう。