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裏校舎。
花壇近く………。

「どうかな?美心ちゃん、似合う?」

「似合う似合う‼可愛いよ。うちの生徒でも、違和感ないよ‼」

うちの制服を着た華恋ちゃんは、文化祭に潜入する気満々だ。
「でも、なんでうちの制服?」

「あいつらにバレたら帰される‼
絶対、イヤ。大丈夫、美心ちゃんは、守るからね」

華恋ちゃんは、そう、明るく笑った。

だけどただ単に、制服着たかっただけでは……。

「可愛いねえ、これ!!」

浮かれた華恋ちゃんに、ため息をつく私だった。

「私、教室行かなきゃ。
華恋ちゃん一人、大丈夫?」

「うん、ありがとう。
またね‼」

浮かれたままの、華恋ちゃんを残し私は教室へ急いだ。