は??
更に、男は、地に伏せていた。
ますます、は?、なんだけど………。

いつ、縄解いた?

「おいでっ」

舞原は、美心を外に出した。

そして、持っていた鍵で牢を閉めた。
奴は、まだ起き上がらない。

な、なんで!?

見るからにか弱そうな女の子なのに。

「痛いね、ちょっと待ってね」
舞原が、少し手を翳しただけで、ロープは、ハラリ、と落ちた。

「え、ありがとうっ。
ごめんなさい、助けに来たのに捕まっちゃった」

うん、それに関してはなんとも言えないわ。

クスリ、と彼女は笑った。

「あなたは絶対に傷つけられないと、思うよ?
彼に、守られてるのね」


え、気づいてた?

いつから?

「彼?………あなたは一体。
あ、それと、ごめんなさい。
私のせいで、捕まって……」

いいの……。
慣れてるから……。

寂しくない………。
怖くない………。
私は、強いから、大丈夫。

ガシャーン!!!!!!



「華恋!!!」



一際、大きな音がした。

そして、息を切らした男が入ってきた。