やっぱり、美心意外ありえない。
美心しか、好きになれない……。

「美心、なんで一人なんだよ。
雷は一緒じゃないの?」


ビクッ。

「…………っ………」


ああ、今ので俺分かったよ。

「ケンカしたのか?
俺のせい?」


きっと、、

きっと。


「違うよっ、青くんのせいじゃない。
雷くんが、青くんの悪口言うから……。
聞きたくない、大切な仲間なのにそんなこと言って欲しくない」


君はとことん俺を庇うね。

ケンカしたの、俺のせいなのに君は絶対に俺を責めない。


「美心は、優しいね。

美心、好きになってごめんね。
だけどーーーー


ごめんっ、やっぱり好きだ。

困らせるかも、知れない。

けど、やっぱり諦めないよ。
雷には、負けないーー」


これだけは言える。

絶対に、雷には渡さない。
雷龍の姫である彼女を、暗闇に一人にして……
結果的、絡まれ泣かす奴なんて……

総長としても、彼氏としても、
落胆したよ。

「美心、俺なら絶対泣かさないっ。
大事にする……だから、、




もう一度、俺の彼女になって」




一度目の恋は、確かな手応えを感じたものの、奪われた。



二度目の恋は、相手が雷だけに手強いけどーー。


この恋だけは、手離せない。

「青くん、、っ」


君が、見つめる瞳が、俺を射抜く。