取り残された少年は、試しに跳躍をする。身体が宙にわずかに浮いた。
しかし飛び方を知らない少年にはそこまでしか出来なかった。
少年は指揮者の様に両手を広げ宙でまた跳躍した。先程よりも高く浮いた。
このような要領で少年はコツを掴もうと必死になった。
しかし飛ぶことにコツなどはなかった。自分の思う飛び方をすれば、飛べたのだから。
ようやく飛ぶ事になれた少年は、空の気持ち良さを知った。
先程まで嫌がっていた翼。しかし今は嫌がることなんて考えもしていない。
空の青さ、空の広さ、飛ぶことの気持ち良さ。
そんな今まで考えた事もないことを考えた。
果てない道を少年は飛びまわり、風と空と一体化した。
一通り飛びまわった少年は近くなった空を見て、
向こうの世界に行けるのではないかと思うようになった。
そして少年は空を昇り出した。何処にあるのだろうか。
空気のない場所にあるのかもしれない。
何処までも果てしなく少年は飛び続ける。
何処まで来たのだろうか、ある地点で突然少年の背の翼は消えた。
しかし飛び方を知らない少年にはそこまでしか出来なかった。
少年は指揮者の様に両手を広げ宙でまた跳躍した。先程よりも高く浮いた。
このような要領で少年はコツを掴もうと必死になった。
しかし飛ぶことにコツなどはなかった。自分の思う飛び方をすれば、飛べたのだから。
ようやく飛ぶ事になれた少年は、空の気持ち良さを知った。
先程まで嫌がっていた翼。しかし今は嫌がることなんて考えもしていない。
空の青さ、空の広さ、飛ぶことの気持ち良さ。
そんな今まで考えた事もないことを考えた。
果てない道を少年は飛びまわり、風と空と一体化した。
一通り飛びまわった少年は近くなった空を見て、
向こうの世界に行けるのではないかと思うようになった。
そして少年は空を昇り出した。何処にあるのだろうか。
空気のない場所にあるのかもしれない。
何処までも果てしなく少年は飛び続ける。
何処まで来たのだろうか、ある地点で突然少年の背の翼は消えた。


