医務室まで行くと、先生が替えの制服を取りに行ってくれた。
残された私たちの間には少し気まずい空気が流れる。
何か話したほうがいいのかなと思うけど、私と浅海さんには共通の話題ってないんだよなぁ。
「あの……」
そんなことを考えていると、浅海さんから話を切り出してくれた。
「すみませんでした! 火傷とか大丈夫ですか?」
雅様にかかるよりは断然マシだ。
彼女にかかっていたら、浅海さんのいじめ問題は原作通りに起きていただろう。というか、この問題って真莉亜一人がいじめをしなければいいわけじゃないんだよなぁ。
「そこまで熱くないもの大丈夫よ」
「本当はすぐに対処しないといけなかったのに驚いて何もできなくて……すみません」
「そんなに気にしないで。貴方が火傷しなくてよかったわ」
むしろ熱くなくてよかった。これで高温だったらきっと火傷していたし。
それでも浅海さんはかなり気にしているようで、申し訳なさそうに眉を下げてしょんぼりとしている。



