翌日、久世家へ訪問した。


なにか事情があると久世も察していたようで、人払いをしてくれた。

彼にとっては酷なことかもしれないけれど、転生の内容は伏せて希乃愛が私を嫌っていて嫌がらせをしていたことを話した。



「……そうか」

幼馴染で従妹の希乃愛がしてしまったことにショックを受けているのか久世は俯いてため息を漏らす。



「すまなかった。希乃愛がお前にそんなことをしていたなんて気付けなかった」

本当なら久世の責任ではない。

どんな事情があろうと希乃愛が一方的な感情でしたことだ。

けれど、私はこのチャンスを逃すわけにはいかない。



「そこで貴方に相談があるのだけど」