「姉さんの好きなお菓子と紅茶用意してあげるから。元気だして」

「蒼……!」

「姉さんが元気ないと心配だよ。だから、僕にできることがあったら言って」

なんて可愛い弟!! ぎゅーってしたくなるけど、拒否られそうだからそこは我慢する。


「蒼が弟でよかったわ!」

「え……」

「私、蒼に優しくしてもらえて元気がでてきたわ」

「……それならよかった」

蒼はそう言って、柔らかな微笑みを見せてくれた。普段あまり笑わないから、こうやって時々見れる蒼の笑顔に私まで嬉しくなってくる。

荒んだ私の心は蒼のおかげで少し回復した。



ーーーー翌日、帰って来た蒼に何か変なことを誰かに言われなかったか聞いてみた。


「変なことってなに?」

「いや、その……」

いちごとかいちごとかいちごとかいちごとかいちごとかいちごとか! って、蒼にいちご柄パンツ見られちゃってさーとは言いにくい。


不思議そうにしている蒼を見る限り、どうやらなにも言われていないらしい。