『浅海くんの話だと、近所の児童館を借りれることになったから屋上で集まろうって言ってたよ』

「屋上! 楽しみだわ!」

『彼が休日に時々ボランティアでお手伝いしているらしくて、特別に許可をもらえたみたいだよ』

先日の浅海さんの話は、みんなで打ち上げ花火を見ようっていう誘いだった。

浅海さんの家の近所の花火大会が八月三十日に行われるらしく、花火がよく見える秘密の場所があると言っていた。

おそらくは今瞳が言っていた児童館の屋上のことなのだろう。



『でもさ、なんか不思議だね。花ノ姫とか関係なく、私たちカシフレや浅海くん、あの三人組まで一緒に集まるなんて』

「まあ、浅海くんは天花寺様たちと仲がよろしいからね」

『それもそうだけど、あの人たち第二茶道室にもよく顔をだすしさ、なんだかんだ一緒にいること多くなってきたよね』


雨宮がおもしろがって遊びに来たり、浅海さんがスミレたちと本の話をしに遊びに来るから、天花寺はきっと浅海さん目当てで一緒に来てるんじゃないかな。

で、桐生は付き添いってところだろう。