それから私は必死に勉強をした。
補習でその集中力を発揮すればこんなことにはならなかったのに自分のアホさに嫌気がさす。
蒼も『やればできるのにどうしてもっと早くからちゃんとやらないの』と呆れ気味にだけど褒めてくれた。
けれど、お母様に遊びに行くことをお願いしても却下されてしまう。
このままじゃ遊びに行けない! 一夏の思い出が!!
それに昨日は希乃愛から『真莉亜様、一緒にお出かけいたしましょう』って素敵な誘いが来たけれど、勉強があるので泣く泣く断った。
うう……希乃愛とカフェ巡りとかしたかった。
希乃愛って結構お洒落なカフェとか詳しいんだよね。
勉強が終わり、眠る前に瞳から連絡が来たので少しだけ電話でお喋りをした。
遊びにいけないので、こうして話すのも久々だ。
『——そっか。真莉亜、行けるかわからないんだね』
「ギリギリまで足掻いてみるわ!」
『無理はしないでね。怪我とかには気をつけてね?』
「へ? 大丈夫よ」
瞳は一体私がなにをすると想像しているんだろう。
怪我なんてしそうな危険なことをするわけないのに。



