どうして私は興味が湧かないことに関してこんなにあんぽんたんになってしまうんだ!


頭を抱えて英語の教科書を睨んでいると、伊達眼鏡がのっている鼻筋に違和感を覚え始める。

この縁も視界が遮られている感じがしてイライラしてくる。

やっぱり眼鏡却下だ!

お前はクビだ!



伊達眼鏡を外し、一息つくと今度は生え際に違和感を覚える。

滅多に結ばないのにきつく三つ編みをしたせいかもしれない。引っ張られている感じがして痛い。頭皮がどうにかなってしまいそうだ。


やっぱりおさげは却下だ!

お前もクビだ!



髪の毛を結んでいたヘアゴムを解くと、直毛の私の黒髪はあっという間に元通り。あとも付いていない。


どうやら形は必要なかったらしい。大事なのはやる気でした。



「姉さんさ、なにか企んでるでしょ」

「私は清廉潔白です」

「目を逸らしながら言っても説得力ない」